大原・寂光院へ向かう山道の15分、ず~~とお迎えにきてくれるという犬が気になって気になって・・衝撃の事実でした。
京都・大原へ1泊旅
大原に着いた瞬間 ふわ~解放感。
宿は茶谷さん
旅館だけど民宿風の旅館で快適、清潔でコスパの良い宿でした。詳しくはまた書くとして
まず荷物を置かせてもらって向かったのは寂光院です。
寂光院自体も楽しみだったんですが
もう一つ同じくらい楽しみだったのは犬。
寂光院のそばのお漬物屋さんの犬が
山の下まで迎えに来てくれるかもと
この本で見ていたのです。
寂光院があるのは山の途中で、大原のバス停から歩いて20分ほど。
ずーと上り坂なので5月終わりでも汗かくほどです。
だけど途中【大原の里】という温泉旅館があったり、
やる気なしの茶屋があったり、
その辺から木々が鬱蒼としてきて日陰になり涼しくなります。
「犬 来ないね」
「わぁええ空気やね、深呼吸しとくわ」
「お店はどこかな?犬の・・」
「迎えに来てほしいなぁ犬」
途中からは犬の話ばかり(笑)
言うている間に【寂光院】に到着してしもて。
向かいに翠月(すいげつ)というお漬物屋さん発見。
「あっきっとここや!」と確信して
「犬、いはります?」と突然きいてみたら
「はなちゃんは3か月前に死んでしまいました、
このお客さんも、あのお客さんも皆はなちゃんは?
って来てくれはったんです」 って。
あ~~~~~~~~~~~~~~~~~そうか無念。
行ってみてわかったんですが
かなりの名物看板犬だったみたいで
ふと振り返るとあるご夫婦が犬を偲んだはった。
泣いたはった。横須賀から来られたと。
私らまだ犬に会ったことないのに
つられて泣きそうになりました。
寂光院がメインなのか犬のはなちゃんがメインなのか
何度も会いに来る人が多かったって。
テレビ【今日のわんこ】にも取り上げられてて、そっちで有名になったみたいです。
その後お茶と柴漬けをよばれながら
おばさん、おじさんの話を伺いました。
「私らは先祖代々ここの大原の家や。800年(やったかな)
はなちゃんはもとは捨て犬で3匹のうち最後に残った子やって。
犬はもう飼わないと思っていたのに、なんでかしらんけどうちとこに来て。
これもご縁やしって飼ってたらその子が愛想よくてなぁ。」
はなちゃんのアルバムを見ながら お茶すすりながら
ふと見上げるとこんな景色。
最高やわな。と思いながら話を続ける。
「はなちゃんの写真あげるわ。
すきなんもってって」
「え~かまへんの?」
「ほな、このおっちゃん入りのやつ ほしい」
「(笑)おっちゃんは付録かいな」
はなちゃんは
お店にお客をつれていくという恩返しをし
この冬調子をくずし16歳で亡くなりました。
今年は特に冬が厳しかったし、さらに大原の冬は特別寒いはず。
越せへんかったんやな。
見た目若かったけど、目が白内障でしろ~なってたそうです。
また飼えばいいのにと言ってみたら
昔と違って犬を飼うのも大変なんだと。
犬連れのお客さんも増えてしまって、はなちゃんと喧嘩して
噛んだこともあって動物病院代払ったり大変やったって。
晩年の3年はもう放し飼いにはしてなかったそうです。
通りがかりの人に物をいっぱいもうて食べてはゲ~しはって
近所の人に「犬の放し飼い困ります」と言われはって、それから繋いだはった。
あらら、寂光院にまだ入ってないのに長居してしまいました。
私ら初めてやのに付き合ってもうてどうもありがとう。
京都弁で京都人の温かさにふれられて懐かしい気持ちになりました。
大原探索ののっけから値打ちあるわぁ。
「そこにな、
はなちゃんとその前の犬のチロのお墓があるよ」って。
お参りしてきました。
ええとこにお墓作ってもうたはる。
お店の向かいで目の届くところ。
よかった安らかに。
Kちゃんは漬物3つ、私は【すぐき】を一つ買ったのですが、
東京にもどって家で食べたら、んものすご~~くおいしくて、
1個その晩にペロッと食べてしまいました。
しもた!すぐきだけちごて、
おすすめの(柴漬け)と(きゃらぶき)も買えばよかったわ。
電話して送ってもらえるか聞いてみます。
新緑の大原1泊旅プラン
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バスで友Kちゃんと大原へ ⇒ 旅館「茶谷」に荷物を置いて ⇒ (犬のはなちゃん)&寂光院⇒ 宝泉院 ⇒ 食事 ⇒(ここから一人旅)⇒ 三千院 ⇒ 旅館「茶谷」でお風呂&しゃもすき焼き 泊 ⇒ 朝食 ⇒9時 勝林院 ⇒実光院 ⇒ 来迎院 ⇒ 音無しの滝 ⇒バスで京都駅(1時間)⇒新幹線で東京へ
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