寂光院(京都・大原)の放火・火事で見つかった胎内仏。すごかった。
寂光院はとても歴史のあるお寺で
大原の中の三千院がシンデレラ城なら
寂光院はスペースマウンテン
とこちらの本で例えたはったけど、
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大原のシンボル的お寺だったそうで、
たしかに知らずに行ったとしてもとても風格があります。
そんな由緒あるお寺なのに
2000年5月9日未明に心ない者の放火によって
ご本尊とお堂が焼けてしまいました。
灯油かけて放火って
なんの恨みがあってそんなことするんや
犯人はろくな死に方せーへんね。
焼けたご本尊の写真を宝物殿で見たんですが
仏様が真っ黒こげで、
消防士さんが助け出している様子は痛々しく・・
なんてことするんだと怒りがこみ上げてきましたが、
お寺側は意外と冷静な感じで。
物はいつか壊れてしまうもの、
執着してはいけませんと。
今まで一度も焼けていないお寺のほうが珍しいんだそうです。
戦争や乱じゃなくても、
お寺はろうそくやら線香やら火とは切り離せないので
昔の建物は木造ですからすぐに燃え広がる。
寂光院は今回火事になったのをきっかけに
仏様の体内から小さな仏様がいーぱい出てきました。
何を想い中につめたのかな?
壮大ロマンを感じます。
宝物殿で見ることができるのですが、
全部で何体あったかわからないけど
黒くススだらけのものや無事なものまで展示されています。
10㎝くらいのたくさんの仏様が整列したはりました。
この仏様がず~とご本尊の体内にいはったんですね。
ずーと暗いとこにいはったからか?
まぶしくないように箱に詰められたはって頭しか見えなかったんですが、とてもとてもよくできていてかわいらしい。
ちょっと 上菓子の干菓子みたいなかわいらしさもあり。
これを胎内仏というそうです。
こちらでお写真拝見できます。
https://easas.tripod.com/special/11.html
新しいご本尊は修復ではなく国宝修復所によって3年半かけて制作され2005年に完成。ヒノキの寄木造で、旧本尊の新造時の姿を忠実に模しているとの事。
お堂の柱は現代っぽいけど屋根は木柿葺(こけらぶき)。
今後材料も揃えにくいと思うのにがんばらはったなぁ。
新しい仏さまも白いお顔がつやつやで今は違和感があるけど
仏像は元はどれもが金ぴかだったはずで、また200年、1000年とかしたら私たちが目にするワビサビ風に変化するのだから、この時代に生まれてピカピカの仏像を拝めることはある意味貴重だなと思いました。
放火犯人はわからないまま
2007年に時効成立してしまいました。
新緑の大原1泊旅プラン
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バスで友Kちゃんと大原へ ⇒ 旅館「茶谷」に荷物を置いて ⇒ (犬のはなちゃん)&寂光院⇒ 宝泉院 ⇒ 食事 ⇒(ここから一人旅)⇒ 三千院 ⇒ 旅館「茶谷」でお風呂&しゃもすき焼き 泊 ⇒ 朝食 ⇒9時 勝林院 ⇒実光院 ⇒ 来迎院 ⇒ 音無しの滝 ⇒バスで京都駅(1時間)⇒新幹線で東京へ
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追記です!
この年から寂光院が気に入って季節ごとに行ってますが
2016年の秋の紅葉が素晴らしかったので載せておきます。
この日は紅葉巡り3人だったので鷹峯の光悦寺からタクシーで大原へ。
11月半ば、まだ早いかな・・と思いつつ 寂光院はこの美しさ
色が深みがあって、山の中って感じ。お寺の建物とマッチして本当に素敵でした。
大自然過ぎないのがいい。
タクシーで行ったのはこの後、三千院、宝泉院など回ってもらいたかったから。歩くと遠いんですよ。
三千院はものすごい人だったので奥の宝泉院だけ入ったんですけどここも厳しかったです。写真も撮れないくらい、あの額縁庭園は人で溢れかえっていました。
三千院ふきんの紅葉はちょっと色あせてて
きっと根っこ大勢に踏まれて、人まみれになって疲れたんじゃないかな。木。