エビイモ(海老芋)って東京ではあまりなじみがないようで、京風和食屋さんのメニューで海老芋が載っていても(海老とおいもさんの料理)と勘違いする人多数。
京都のお芋なので京芋ともいう・・
へー京都食材だったんだと知ったのは東京に出てきてからで。
反り返ったお芋なので海老芋といいます。
里芋のようなお味で京都ではおせちでよう頂きますが、
この海老芋の名物料理と言えば
棒鱈(ぼうだら)と炊きあわせたお料理 いもぼう
棒鱈もこれも関東ではなじみがないのですがタラの干したやつ、高級食材です。
それぞれの良さの相乗効果で
海老芋の灰汁がボウダラを柔らかくし、たらのコラーゲンが芋の煮崩れをふせぐとのこと。
その名の付いた名店が京都・東山の円山公園のところにある
【いもぼう】さんです。
名作にも登場するお店で
川端康成「古都」
松本清張「顔」「琉球の荒野」
堀田 力「否認」
これは一度は入っておかないと、
京都人としてはかっこつかへんやろ・・と帰省時急に思い立って入ってみました。
午後3時とそんなお腹すいてなくて
いろんなものとセットで出してはるので一瞬別の機会にしようかと思ったけど、中へ入ったらとても落ち着いていていい感じ。
この際ええじゃないか・・と一人で入店。
これが【いもぼう】
吉野クズのあんかけ【祇園豆腐】もつきます。
これ、だけど・・
お腹すいてても一番少ない2500円のコースでお腹パンパンになるはず、海老芋ってお腹はるしご飯まで到達できません。というか甘辛じゃない上品な出汁味なのであまりご飯はすすまない気もします。
単品いもぼうだけくださいといえるかは不明。
家のお料理よりも上品なお味でした。
桜の頃なんかはとても風情があり、混雑します。
この後 腹ごなしで知恩院へ行こうと思ったのだけど、
どでかい山門と長い階段にひるんでルート変更、青蓮院さんのお庭で静かに時を過ごしました。
ここ!めちゃくちゃ懐かしい!通学ルートでした。